部屋に通してくれた美羽。 俺を気遣ってくれたんだと思う。 キッチンにはおばさんがいたから。 「美羽…ごめんな?」 「何がですか?」 床に座っている俺とベッドに腰掛けている美羽。 俺は美羽を見上げて言った。 「悩ませてしまって本当にごめん。ちゃんと話すから」 「…はい。覚悟はできています」 美羽は“俺が言わない=美羽に言いたくないこと”って解釈したんだろうな。 辛いけど100点満点だ。