GWが終わって少し経ったある日。 花鈴さんが俺の部屋に来た。 俺から行くことはあっても、花鈴さんから来るのは初めてだった。 「どうしたんですか?」 「本気で頼みがあるの」 花鈴さんの目は真剣そのもの。 俺は少し怯んだ。 「美羽のことなんだけど」 美羽…? 「奏は美羽のこと、本気で好き?」 突然何を…。 「もちろんそうですけど…」 照れる余裕も与えてくれない花鈴さん。 いつもと全然違う雰囲気。