松木家と合同の夕食は賑やかだった。 桜の家でも賑やかだったけど、それとはまた違う賑やかさ。 俺の隣に座る美羽とは他愛無い会話をした。 でも、お互い大学のことについては触れなかった。 違うってことが分かっているから。 「梨乃には彼氏ができたんですよ」 美羽は俺の耳に口を近づけて囁いた。 へぇ…あの梨乃に彼氏がねぇ…。 「どんな奴?」 俺も同じように美羽の耳に口を近づけて囁いた。 「ふふ…お会いになったらびっくりされますよ」