向かったのは部室ではなく視聴覚室。 いつものメンバーが視聴覚室の前に立っていた。 「あれ?入んねぇの?」 俺は不思議に思って尋ねた。 「入ったら駄目って竜貴(tatsuki)に怒られたよ」 拓海がそう言って笑った。 ちなみに竜貴は陸上部の新部長。 高飛びが得意なんだ。 「あ…メアド教えて?」 将也がケータイを鞄から出しながら言った。 「あれ?教えてなかった?」 俺が言うと、みんなが頷いた。 俺はすっかり教えた気分になっていた。 それだけ馴染めてたんだな…。