桃色の花びらがヒラヒラ舞う。
入学式にはとても良い日。
「本当にいいのか?」
「うん、大丈夫だってば。
大事なプレゼン近いんでしょ?
お父さんは仕事優先して」
「すまないな。
じゃあ、次の休みに入学祝いでもしような」
「うん」
男手一つでわたしを育ててくれるお父さん。
今日だって、学校まで送る時間も惜しむほど忙しいはずなのに…
「お父さん、ありがとう。
じゃあ、行くね」
これ以上お父さんに迷惑かけられないからと、わたしは少し早めに校内に向かった。
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