先に言っておくけど、この章の話は過去から始まるよ。

過去から未来(現在)に続く物語。

いつかはみんなに話さなきゃいけないお話し。

だから・・・黙って聞いて。

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「私の中から出て行ってよ!!」

私のこの一言で二人の関係は割れた。

一ヶ月前

「莉々菜、俺の事好き?」

私は中1の今、ユタにそう言われた。

はじめまして、私、七瀬莉々菜。

幼なじみを私入れて8人持っている。

でもこの中で一番仲が良かったのに急に仲が悪くなったユタカとタク。

ユタにそう言われて私はユタに処女をあげた。

ううん、正確にはユタに無理やり奪われたというのが正解なんだろうか。

私は、ユタが好きだとこの頃は思っていた。

でも実際は違う【好き】ではなかったのだろうか。

今でもわからなくなるよ。

でもこの時は・・・この答えが出るまでは、わからないと知った。

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私たち8人は毎朝一緒に学校に行く。

私は違和感はなかった。

毎日バカ笑いしてふざけ合って時に喧嘩したりするこの日常が手放せない。

でも私は女子の中で一番男のコらしいんだ。

身長も髪も言葉遣いも全て男としか見られないことは確定する。

女らしさ、色気なんかひとつも持ち合わせていない。

けど、唯一の女と見てくれるタクが私にこういってくれた。

「りりは、顔立ちが綺麗で身長も高くてモデルさんみたいだね」

って。

私は正直嬉しかった。