「桜木君のことずっと好きだったの。私と付き合ってくれませんか?」

突然のことだった。
学内1美女で有名の佐々木と平凡な俺はこれまで何の接点もなかった。

だから舞い上がって返事はOKした。


そのことを昔から仲良い幼馴染み田島優希に話したら喜んでくれた。

俺は、これから優希とは一緒に
は帰れないと言った。



その言葉が原因かそもそも告白の返事にOKしたことがいけなかったのか……。

俺達幼馴染みという関係が崩れていくことなろうは、この時の俺は考えもしなかった。








その次の日から、徐々に俺達の関係は変わっていった。

今まで帰った道は彼女と。

メールのやり取りも電話のやり取りも前まではうるさいほど優希からきたこともあったのに、今は全くこない。

遊んだりもしなくなった。




最近優希のことばかり考えてる
俺がいる。


最近では、話し掛けてもそっけない態度の優希。



つまらない。



どんなに美女な彼女といても、他の友達といても、そこに優希がいないと、寂しいと感じる俺がいる。




「あっ優希!」

廊下を一人で歩いている優希を見つけて思わず声を掛けた。

「……何?」

ゆっくりと振り向いた優希は俺を睨んだ。

またこの顔だ。

「……お前最近、俺への態度悪くね?俺なんかお前に睨まれるようなことしたか?」

「別に何もないよ。それより、そこで無駄口叩く時間があるなら、あの可愛らしい彼女にでも会いにいけば?」

イラッとして、からかうつもりで思わず呟いた。

「……瑠璃に嫉妬か?



「ーっ!!!!!?」

バシッ!


優希は全速力で廊下をかけていった。


俺は、呆然とその後ろ姿を見ていた。



「なんて顔するんだよ」


優希は真っ赤な顔して泣いていた。