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「まーみっ！」
「あ、由希！」
「ごめんね、遅くなっちゃって」
慌てて来たこの子は、
親友の 来須緋音(ｸﾙｽ ｱｶﾈ)。
見た目はちょっと怖いけど、内面はとっても優しい人で
中学の頃、ずっと苛められていた私の唯一味方で居てくれた大切な友達。
緋音は昔は大人しい子だったらしいけど、あることがきっかけでやんちゃになったって聞いたことある。
詳しくは聞いてないけど、
でもいつか話してくれるのを待ってる
「遅いよ緋音～」
「ごめんって！」
「どうせ………寝坊でしょ？」
「あったり～！」
「あったり～じゃないよ！ほんとに…はぁ」
「まぁまぁ！それよりクラス見に行こ？」
緋音は反省していない様子…。
「そうだ、忘れてた！」
いつもの事だけど切り替え早い…
「さっきから思ってたんだけどさ…」
「んー？」
「皆から…見られてるよね…？」
「それは、麻美が可愛いからだよ」
当然のことのように言われても…
私のどこが可愛いんだろ…。
