丁度ハートの形の花火が打ち上がり、パラパラと落ちていった頃 紗耶香さんは俺の横に帰ってきた。 ちょこん と、元の位置に座り 目を輝かせて花火を見る紗耶香さん。 このままでいたかった。 出来たらなんの問題もなく最後まで花火を見たい。 だけど 黙っていられない俺は、やっぱり子供なんだろうか。 「仲直りした?今の電話バイトのやつだら?」