『ばっち?』 続いて目を覚ましたのは 意外にも低血圧のあゆみだった。 「おはよ。火傷してない?」 『火傷?』 「左手。随分温まってたみたいだけど?」 俺はあゆみの方を見てニヤッと笑って見せた。 『シー!』 あゆみは顔を真っ赤にして 真悟が起きてるかもしれないでしょ! と言ったのであろう俺にしか解読できそうにない分かりずらいジェスチャーをした。