結局、あなたしか。

結局、私は萩田の告白を
断ってしまった。

『ごめんね、
萩田をそういう対象には…』

「だよな、よくそう言われるんだ」

とふざけてみせる萩田が
なんだかかわいそうで申し訳ない。

『私、萩田のこと大好きだから!
ずっと友達でいてね』

「わかってるって」

そう笑って、彼は走っていった。

少し落ち込んだ気分で教室へ戻ると

「フッたんだ?」
と佐倉が聞いてきた。

「彼氏欲しいんじゃなかったの」

『萩田は違うかなって』

「まぁそうよね~。
あ、あと今日一緒に帰れんから!」

『え?!
なんでよ~』

「たっくんの部活、
今日は休みなんだって~」

『なるほど、
じゃあねバカップル』

「また明日ね~」


あ~……一人か…

当たり前だけど、
いつもいる人がいないのは寂しい。

いつも騒がしいなって思うけど
結構大好きだから。



あ、雨…。

なんで、こういう、
センチメンタルな気分の時に限って
雨って降るんだろう。