結局、あなたしか。


じゃあ次俺らね!と
どこかの若手芸人みたいな
細身の男が言った。

最後が、あの人。

「廣瀬太一。
D組。」



なんて簡潔。

ごめんねー!
こいつ無愛想で!と
芸人似の田中だか鈴木だかが
なぜか謝った。



みんな、勝手に
好みの人つかまえて喋ってる…

余ってるの、私と廣瀬…くん?だけ。

気まずい、それもだいぶ。

何か話そう。


『あの、好きな食べ物とか…』

「ない。

嫌いなものもない。」

『え、えっとじゃあ…』

「俺勝手に連れてこられただけだから

しゃべりかけられたくない」


この人、ここまで徹底して冷たい。

むしろ尊敬する。

ただ廣瀬くんについてわかったのは


私とは絶対"合わない"人だということ。