結局、あなたしか。

「傘持ってないん。
入れていってあげてもいいよ」

上から目線だな~と思ったけど
もとからなんだろう、と納得した。

『ごめんね、狭くなって。
ありがとう。』

「どういたしまして。」

雨音と廣瀬くんの声しか聞こえなくて
なんか2人きりみたい。

緊張してきた。

「秀に告白されたの」

秀?

あぁ、萩田の名前か………って

『っえ…?!
なんで、知ってるの…』

「幼なじみなんだ、
で、さっき秀が
泣きながら走ってたから」

あ……萩田泣いたんだ…

傷つけたのは私なのに、
自分勝手に胸は痛む。

「合コン行くほどなのに、
彼氏は欲しくないんだ。
それとも、秀のことが嫌いなん」

怒ったみたいな言い方だけど、
彼の口調が優しくて驚いた。

『萩田は、すごく良い人だけど
恋人になるとは考えられなくて』

「そっか」

『彼氏が欲しくないわけではなく』

「うん」

『「………」』

私何言ってるの…

別に言い訳しても
何があるわけでもないのに…

今日は私、少し変だ。