梅雨が明け、本格的に暑くなり始めた頃。

あの頃私はみんなからいじめられていて、
毎日学校の裏で一人泣いていた。

あの日は雲ひとつない天気だった。

いつものように泣いていると、
遠くから足音が聞こえてきた。

その足音はしだいに大きくなり、
私の目の前で止まった。