「バカね。相手なんか気にしなくていいのよ。」
「え・・?」

しのちゃんの言葉に顔をあげた。

「吉村に好きな奴がいたってどうでもいいの。大切なのは柚の気持ちでしょ?」
「私の・・気持ち」
「そう。アンタの吉村への恋心は相手に好きな人がいるからって折れるような脆いもんなの?」
「ちっ違う!!」
「なら告白しなさいよ。」

して、いいのかな?
私の想いは大樹の邪魔にならない?

するとしのちゃんは私の頭を撫でた。


「もう何年も好きなんでしょ?柚ほど吉村をずっと見てきた人は他にいないわ。」

「うん・・」