自分が嫌いな人に
あなたがうらやましい なんて
空気読まないにも程がある。

けど、悪い気はしなかった。

私は楽しそうにしていて、
この子はそんな私に
なりたい、って言った。

「あなたを
うらやましいって思うと
苦しくなる。

なりたい、とか
ずるい、って 思っちゃう。

だから… せめて
一緒にいたい。

それ以上、
何も言わないから…」

「…私で、いいの?」

「うん」

「他にもっと
すごい人、いるよ?
かわいい子も 頭いい子も…」

「あなたがいいの。
理由は、私にもわからない」