カタチないもの。




「あっ!優太くんっ♪」


あいつが俺に気づいて、走ってきた



俺はしかとして
教室にむかった



「優太くん!?」



追いつかれて顔を覗いてきた

俺が目を逸らすと


「監督に明日、優太くんと1回戦の相手の偵察行ってこいって言われたんだけど…」



「なんで俺なんだよ」


しかもよりによって
田中先輩じゃなくて
こいつと。



「監督が、配球とか1番わかるのあいつだし、あいつ最近頑張りすぎてるからって言ってた…」



「………チッ」



俺が睨むと

「でも、優太くんがどうしてもやだって言ったら、健くんと一緒に行けって言われたから……」