「優太くん…」
「なに」
「返事しなくていいから聞いてくれる?」
私はトスを出しながら、話した
「私ね、中学生になって病気ってわかったんだ。
私もお兄ちゃんに憧れて、野球やりたくて
体験にいったとき倒れたの。
病院いって、病気が重いこと聞かされて、ショックだった。
楽しみにしてた野球やれないんだ
って思ったら、すごいショックだった。
いつか死んじゃうのかなって怖かった。
でもね、お兄ちゃんが
“未咲は、未来に咲くんだから、これからまだまだ良いことも悪いこともある。でも未咲には、これ以上悪いことなんてない。だから、お前は強くなれるよ。”
って言ってくれたんだ
それから、病気になんか負けたくなくて、自分がやりたいこと見つけたの。
それがマネージャーだったんだ。
最初は、マネージャーなんか野球やりたくなるだけだって思ったけど
初めて甲子園で試合見たとき、感動したんだ。
今は本当に
マネージャーやって良かったって思う
マネージャーやってなかったら
優太くんとか先輩達みたいな、すごい人達の野球と出会えなかったから」
「………」
優太くんはバットをとめた

