カタチないもの。




「…………」


優太くんの目が腫れてるのを見ると
また泣きそう……



私が泣くのを我慢して、優太くんの目を見ると


優太くんはボウシで顔をかくして、下をむいた



「ごめん…負けた…」



優太くんの声は震えていた



「…………」



私は何も言えなくて、黙っていた



「甲子園いくって言ったのに、ごめん。お前に三年生の試合見させてやれなくてごめん。」



え……………

優太くん…

私が倒れたの知ってて

今日勝って、私がまた試合見れるようにって

気にしてくれてたの?




私は思わず優太くんの手を握ってしまった


大きくて暖かい手に
優太くんの涙が垂れた