Bandrium~きみに捧ぐ恋のうた~




「……あたしがこのバンドを乗っ取る。



湊くんが帰ってきたいって思うようなバンドを作る。



だからボーカルはあたしがやる!



みんなは湊くんが帰ってくるまで絶対に声をかけたりしないで!」



無理に声をかけて、仕方ないという気持ちで帰ってきて欲しくない。



素直にまた私たちとバンドをやりたいって気持ちで帰ってきてほしいから。



「「「……………」」」



宣言するような感じでみんなに言ったつもりなのに、彼らはみんななーんにも返してくれない。



所謂、放心状態。



「ちょっと!仮にもあたしは先輩なんだからこれくらい言うこと聞けるでしょ?」



ともう一度大きな声で言ってみた。