「今回は……俺たち三人は歌わない。 この曲は湊に歌ってほしい」 俺の独断に対して、航平と祐は目を見開いてびっくりしていて、 当の本人の湊は心底嫌な顔を浮かべた。 「湊がラブソングを嫌がるのは分かる。 けど、俺はお前にラブソングも歌ってほしい。 湊の歌声は俺たち三人と違ってやっぱり格が違うし 観客の生徒たちでいつも湊に歌ってほしいって口にする。 だから……」 溜めて言おうとした言葉は湊の言葉で言えなかった。