Bandrium~きみに捧ぐ恋のうた~




そんな中……ボソッと祐くんが



「湊にこんなこと言われて泣いてんじゃ、このバンドでやっていけねぇぞ。



むしろ、先輩はぶつかってくくらいで行かないと」



あたしを励ましてくれた。



いつもはバカにしたり、冷たい言葉しか掛けてくれないのに



……初めて優しい言葉を掛けてくれた。



その言葉があたしに元気を与えてくれた気がした。



そうだよ、こんなことでくよくよしてちゃ



いつになってもあたしはできないままで、元のお手伝いの位置に戻されてしまうかもしれない。



せっかくみんなが与えてくれたチャンスだもん、絶対に自分のものにしなくちゃ。