俺は 外に出た。 「タクト‥」 ミツキは多分ユウカが 外に出た時に 聞いたんだろう。 「‥帰ろっ」 ミツキは俺の腕をつかんだ。 俺はミツキの話に 相づちをうちながら 歩いていた。 「もう! タクト聞いてんの~?」 とミツキが言った瞬間 「ごめんね、待った?」 と男の声が聞こえて 「ううん大丈夫! 行こうっ」 とユウカの声が聞こえた。 聞こえた方を向くと ユウカが 黒い車に乗り込んでいた。 それを見て もっと凹んだ。 その帰り道は 無言だった。