「ね、ねぇ‥あんず‥」



里歩は言いにくそうに歯切れを悪くした



「何?」


「そ、その‥首筋の奴って‥」



里歩は言った瞬間、顔を赤めた



「キスマークよ」


「…あんずってやっぱり彼氏とか居るんだ?」


「彼氏ね‥
彼氏で良いんじゃないかしら?」


「えぇ?!
そんな適当で良いの?!」


「さあ良いんじゃないかしら?」



「大人‥だ」




「里歩は彼氏とか居ないの?」


「あ、あたしは‥居ないよ!」


「そうなの」





「でも‥彼氏は欲しい‥」



恥ずかしそうに言った