今日は始業式だけらしく昼前に下校が出来た
私は教室を出て栗城に電話を掛けた
「もしもし栗城の携帯です」
「私」
「あんず様、学校ご苦労様です
お迎えでございますよね?
今から向かいますので少々、お待ちになって下さい」
「宜しくね」
「はい、失礼いたします」
私は電話を切り携帯を鞄の中に入れた
教室でも廊下でも視線を浴びるのは変わらなかった
ずっとこれが続くと参るな、
などと思っていたら突然、地響きのような女の声が廊下に響き渡った
前から何やら男3人が大量の女に囲まれて歩いてくる
…何これ…
私は思わず横に避けた
「あ!
超可愛い子、発見!」
その中の男1人が私を指差した
その瞬間、女の視線が私に一斉に向けられた
何か睨まれてる‥
私は思わず顔をしかめた

