憐哀-レンアイ-




白い携帯を出して通話ボタンを押した



「栗城です」


「えぇ」


「校長室の場所、お教えるのを忘れてまして電話しました」


「そう言えばそうね」



私は昇降口の所で適当な場所に靴を入れた



「校長室の場所は昇降口から入って左手の方に有ります」





左‥





私は左に進んだ



「校長室と書いてある看板があると思います」


「本当、有ったわ」


「そこです」


「ありがとう」


「いえ

では失礼いたします」



私は電話を切って鞄の中に携帯を入れた








校長室の扉をノックした



「はい」



中から声が聞こえた



「失礼いたします」



私は扉を開け中に入った