「…僕は鎖葉様に言われたのです

そうです、誘ってきたのは鎖葉様でございます

鎖葉様に抱かないとクビにすると言われたのです
だから仕方なく‥すいません」


「クビの方が良かったんじゃないの?」


「それは絶対、嫌でございます!」


「何故、そこまでクビを嫌がるの?

貴男程の執事なら何処でも雇ってくれるわ」


「嫌です‥」


「何故なの?」


「…あんず様の傍から離れたくは無かったからです」


栗城は真剣な目をして真っ直ぐに私を見た