私の名字が誰かに呼ばれて
周りを見渡すと道路の脇に止めてある車の車窓から新島さんが見えた



新島さんは私に手を振った



私は笑みを浮かべ軽く頭を下げた



私は茶髪の男を見直し

「アルバイトしませんので失礼します」

と言って新島さんの方に歩み寄った








新島さんは黒い外国車に乗っていた



「たまたま此処を走ってたら鎖葉さんが見えたからね」


「そうでしたの」


「鎖葉さん困っていたから声を掛けたけど良かったかな?」


「えぇ

しつこくて困っておりました所でしたの
助かりましたわ」