憐哀-レンアイ-




車が動き出してからすぐにファミレスの駐車場に入った


栗城が回りこんで扉を開けた


私は車から降りた



「さあ行きましょうか」


「えぇ」



栗城を先にファミレスへ入っていった



「何名様ですか?」



ウエイトレスが言った



「二人です」



栗城が応えた



「お煙草は吸われますか?」


「いいえ、吸いません」


「では、こちらへどうぞ」



私と栗城はウエイトレスに付いていった



「どうぞ」



ウエイトレスは窓側の席に促した


私と栗城は向かい合って座った



「ご注文がお決まり次第、そちらのボタンを押して下さい」


「解りました」


「失礼します」



私はテーブルの白いボタンを見た