「なあ」


「何?」


「…」


「…」


「…やっぱ良い」


「何よ、それ」



私は又、笑った



「あ、栗城」


「何だ?」


「ご飯、食べる?」


「ぁ、うん」


「じゃあ何作ろう‥」


「何でも良い」


「ねぇ」


「何だ?」


「思ったけど冷蔵庫に食材無いわよね?」


「ぁ‥」



栗城も今、気付いたらしい


私は取り敢えず椅子から立ち上がった


しかし立ち上がった瞬間、血が下にいってふらついた



「危ない!」



栗城が間一髪の所で私を支えた



「ありがとう」


「気を付けろよ」


「えぇ」



栗城は私から離れ

何時もの黒のスーツを着、
髪を適当にセットをした