「えぇ」
「では車を回しますので少々、お待ち下さい」
「大丈夫ですわ
今日は歩きたい気分なの
歩いて帰ります」
私はそう言いホテルマンの横を通り過ぎた
「かしこまりました
お気をつけてお帰り下さい」
そう後ろから聞こえてきた
私はそのまま外に出て駅に歩きだした
外はすっかり真っ暗だ
だが、まだ帰宅中のサラリーマンやらが歩いている
私に向けられる視線が気になる
今の私の服装はパーティー用の服装なのでドレスだ
腕と肩が思いっきり開きドレスの長さは膝上の黒ドレス、
そしてヒールの高い黒いミュール
そして銀のシンプルなネックレス
まあ、これじゃ視線を浴びるのも頷ける
色んな視線を受けながら駅のホームに着き、切符を買い電車に乗り込んだ
生憎、席は空いて居なかったので扉の近くに立った
此処でも視線を浴びる
中には私を見てニヤニヤしている男も居る
3つ乗り継ぎ、私は電車を降りた
改札口を出て又、街の中を歩きだした
「ねぇお姉さん」
前から男3人組に声を掛けられた

