「(お忙しそうですね

それは呉羽グループの裏問題の件で、ですか?)」


「(誰だね君は)」



「(申し遅れました

僕、マーク・スミスと申します
あんずさんとは大学の友人で仲良くさせて貰っています)」



マークは名刺を取り出してお父様に渡した


お父様は名刺を見た瞬間、顔色が変わった



「(これは失礼しました)」


「(いえ)」



マークは1つ間を置いてから口を開いた



「(あんずさんの話を聞いて下さい)」



お父様は私を一目見てマークに戻した