憐哀-レンアイ-




「(マーク?!)」


「(て‥抱き付いてる場合じゃ無かったよ!)」



マークは私から離れて鍵を掛け私を引っ張ってリビングへ向かった






案の定、突然の訪問に驚いた良介だった



「(ぁ、栗城さん!
丁度良い!
俺の話を聞いて下さい!)」


「(ぇ、ぁ、はい)」



栗城はマークの勢いに押されている


マークは私をソファに座らせて自分も座った



「(まず、あんず!)」


「(な、に?)」



私も押されている



「(何で電話をくれなかったの?
玄関に置き手紙したでしょ?)」


「(‥忘れてたわ)」


「(全く‥)」


「(ごめんなさい)」


「(まあ、会えたから別に良いけど)」