良介がそこに立っていた











「おはよう、ございます」



栗城は苦しそうな笑みを浮かべてそう言った



「…何か用だった?」


「今日は、呉羽様との披露宴なのでお迎えに上がりに来ました」


「こんなに早くから支度をしなくちゃいけないの?」


「さようでございます

呉羽様が昼から要件があるらしく午前からとなりましたので
聞いていませんでしたか?」


「披露宴があるとしか聞いて居ないわ」


「そうでしたか

披露宴は10時からの二時間だけの予定となっております」


「そう解ったわ

着替えて来るから車の中で待ってて」








「家の中で待ってはいけないのか?」



いきなり「良介」になった



「わきまえなさいよ」