憐哀-レンアイ-




「何か飲む?」



私は2人をソファに促してから聞いた



「何でも良いです」


「俺も」


「寒いからお茶が良いわね」



私は白いコートを1人用のソファに掛けてからキッチンに入った


自分のも合わせて3つ作りリビングに向かった



「どうぞ?
熱いから気を付けて」



私はコートの掛けてある1人用のソファに座った












「さて何を話しましょうか?」


「あんずさん、何で転校しちゃうんですか?
3ヶ月だけっていうのは解りますけど」


「ひかる、敬語は良いわよ
友達、でしょう?

転校はお父様の命令よ
私、高校通った事が無かったから社会勉強の為に転校を命じられた

私も転校はしたくなかったわ
でもお父様の命令は絶対だわ

財産家に産まれた子はお金と引き換えに自由を奪われるのよ
私は拒否権というのが無いのよ」


「…」