憐哀-レンアイ-




「こうして会えたから良いですけど

あんずさん、この後、予定ありますか?」


「無いわよ」


「じゃあ、ちょっと話しませんか?」


「藤永君が良ければ」



私は藤永君を見た


ひかるも藤永君を見上げた



「俺は良いよ」


「じゃあ外は寒いですから何処かの店に入りましょう」


「私のマンションがこの近くだから私のマンションで話しましょう」


「良いんですか?」


「良いわよ」


「親は?」


「私、1人暮らしだから居ないわよ

行きましょう」



私は先頭に立ってマンションに向かった













私はマンションに入ってエレベーターのボタンを押した



「凄いマンションですね」


「普通よ
私達の地位の人達にしてみれば」



私達はエレベーターに乗り込んだ