憐哀-レンアイ-




「ダーツですか
私、ダーツは無知なのですよ」


「良かったら今度、お教え致しますよ」


「喜んでお願いいたしますわ」



私達は並んで庭園に設置してある椅子に座った



「良いお天気ですわね」


「そうですね」


「祐希晴さんは21歳だそうですね

お休みの日は何をされているのですか?」


「やはりダーツ、ですかね」


「そうですか」


「あんずさんは休みは?」


「主にお買い物に出掛けますね」


「お買い物ですか

やはり女性はファッションがお好きですね」


「そうですね」


「あんずさんは16歳でアメリカのハーザード大学に入ったそうですね

17歳なのに尊敬します」


「とんでもないですわ

祐希晴さんはオーストラリアのポートガス大学に行っていたそうじゃないですか」


「えぇ、親のスネかじりで行かさせて頂きました」


「私もですわ」



私達は深く無い何でも無い話をした