憐哀-レンアイ-




「おっと、こちらが娘さんですかな?」


「えぇ、あんずと言いましてね

あんず、ご挨拶を」


「お初にお目にかかります
鎖葉あんずと申します
以後、宜しくお願いいたします」



私は深く頭を下げた


ちゃんと笑みも忘れなかった



「出来た娘さんだ
しかも、こんなにお綺麗で」


「ありがとうございます」



私は会釈をした



「あぁ、私の息子の祐希晴です」


「初めまして
祐希晴です
宜しくお願いいたします」



祐希晴様はそう言い頭を下げた


黒いスーツに身を包み誠実そうな印象を受けた


髪は黒で、顔は格好良い分類に入るだろう










「さ、さ、お座り下さい」



皆が座った所で料理が運ばれてきた