「…」


「良いのか?」


「良いわ

もう会う事は無いから
行ってちょうだい」


「かしこまりました」



車は動き出しマンションへ向かった












私は部屋の鍵を開け
玄関にスニーカーを脱ぎ
ブレザーとネクタイを外しソファに投げ捨てた



「明日の予定を説明して頂戴」


「はい

明日は昼から呉羽祐希晴様と顔合わせで、その後はお食事をし2人きりでお話になります」


「2人きり‥でね」


「はい」


「解ったわ」


「お着物は僕が」


「そう」