その先に居たのは違う制服を着た茶髪の男だった


私は里歩を引っ張りながら男に近付いた








「貴男が里歩の彼氏さん?」


「ぇ、うん」



優しそうな感じの男だ


私を見て顔を赤らめているのが気に食わない



「私、里歩の友達の鎖葉あんずと言います」


「ぁ、高島静夜です」


「そう

里歩とは何時から付き合って居るの?」


「1ヶ月前から」


「そうなの

里歩の事、これからも宜しくお願いしますね」


「ぁ、はい」


「それから里歩の事、泣かせたりしたら私が許しませんので」




「泣かせません」




「そう」



私は微笑み里歩に向き直った