憐哀-レンアイ-




「里歩どんだけ泣けば気が済むの?」


「これは泣かずには居られないよー」


「家まで送ってあげるから」


「良いよ‥
今日、彼氏と帰るから‥」


「彼氏?
貴女、彼氏出来たの?」


「うん」


「貴女、私に言うのが筋じゃなくて?」


「ごめん」


「私が見極めてあげるわ」


「え?」


「彼氏さん、何処に居るの?」


「校門に居る‥多分」


「早く行くわよ
彼氏を待たせたら失礼だわ」


「えぇー恥ずかしいよー」









私は里歩を無理矢理、連れて校門まで来た


何時ものように良介が立っていた


私は良介の前まで歩いていった



「少し待っててくれるかしら?」


「かしこまりました」


「ありがとう

里歩、彼氏さんは、どちら?」


「あそこ」



里歩は小さく指を差した