憐哀-レンアイ-




「里歩、そんなに泣いていたら可愛いお顔が台無しよ」


「だってー‥ッ
せっかく、友達になれて、仲直りも出来たのに‥
もっと沢山遊びたかったー‥!」



私は里歩を見て笑んだ



「萩原先生、以上ですわ
先生にもお世話になりましたわ
何時までもお元気で居て下さい」


「ありがとう鎖葉さん
鎖葉さんも元気でやって下さい」


「えぇ」



私は笑みを浮かべ席に着いた



「これで解散にする!

又三年生でな
さようなら」



「さようなら」
そう皆が揃えて言った












「あんずー‥ッ」


「里歩、涙拭いて」


「うん‥」


「ほら立って」


「うん」



里歩は鞄を持った


教室から出ていくまでにクラスの人が声を掛けてくれた


私はお礼を言って里歩を連れて教室から出て昇降口に向かった