憐哀-レンアイ-




「えぇ
そのクサリグループの1人娘が私、鎖葉あんずでございます」



「え?」
皆が驚いた


その中に先生も混じっている







「私は16歳の時にアメリカニューヨークに有りますハーザード大学に入学しました
今も在籍中の身でして2年に当たります」



皆もう声が出ないという状態だ



「ですので私は高校生、高校生活というものを体験してきませんでした

そしてこの三学期間、私はこの学校に転入する事になりました

制服も初めて、関係性も狭くて深く、「友達」という存在がどんなものかも知りませんでした


こちら側では「友達」では無く仲良くさせて貰っている知り合い、というようなものです

初めての「友達」は凄く戸惑いを感じるものでしたが少しずつ良いものだと思い始めました

この4ヶ月、凄く刺激あるものでした
アメリカの大学とは違う楽しさがありました
今までお世話にありました

本当に有難うございました」



私は軽く頭を下げた








「あんずー‥ッ」



里歩が泣きじゃくっている