憐哀-レンアイ-




「え?!あんず!本当?!」



里歩が私の肩を揺さ振った


目には涙がどんどん溢れてきている


周りの皆も凄く驚き、こっちを見ている



「鎖葉さん、挨拶、お願いします」


「えぇ」



私は席を立ち教卓へと上がった


皆、私を見つめている



「萩原先生、少々、お時間を頂いても宜しいでしょうか?」


「え、うん、どうぞ」


「有難うございます」



私はチョークを持ち黒板に

[クサリグループ]

と書いた








私は前に向き直した



「クサリグループというのをご存知でしょうか?」



「日本の大企業の一つだよね?」


一番前の女の子が言った