憐哀-レンアイ-




マンションに入ってもエレベーターの中でもマークは一言も喋らなかった


私はリュックから鍵を出して部屋を開けた



「(どうぞ入って)」


「(お邪魔します)」



マークが先に部屋に入っていった




私の入った後から良介が入った


私が靴を脱いでいると
良介が私の腕を引っ張り両頬と唇に軽いキスをしてきた


いきなりの事で私は驚いた






「消毒」



良介はニヤリと笑い小さい声でそう言った








私は良介の目から逸らし部屋に入った