憐哀-レンアイ-




「(ごめんなさいマーク
確認しずに出てしまったわ)」



私は空に視線を戻して応えた



「(びっくりしたよー
いきなり日本語だったから)」


「(それで何か用だったかしら?
もしかして今日の事?)」


「(そうそう!
俺、今、日本に居るんだ)」


「(本当!?早いのね)」


「(そりゃニューヨークと日本じゃ時差があるから)」


「(それもそうね)」


「(今、空港なんだけど会える?)」


「(ごめんなさい

私、今、学校なの)」


「(学校?!何で?
今日はパーティーの日だよ!)」


「(パーティーは夜からでしょう?
昼は学校よ
大学みたいに自由じゃないのよ)」


「(そうだった
高校は毎日行って同じ時間割をこなすんだったね
忘れていたよ)」


「(だから今からは会えないわ)」


「(それじゃ何時に学校終わる?)」


「(4時位かしら?)」



何時もその位に終わっていたはずだ