最上階に着き部屋の鍵を開け 玄関でパンプスを脱いだ 「あんず」 私は振り返ったのと同時に紙袋を落とす音と良介の唇が重なった 「りょ、」 深く激しい、でも優しいキス 私は受け止めながら今まで堪えてきた涙が溢れ出した 良介は私の涙に気付いたのか唇を離しソファに連れてきて 私を強く抱き締めた