「あんず?」



私は後ろを振り返った


この店の袋を持って私服姿の良介が立っていた



「終わったのね

初めて私服姿を見るけど格好良いわね
似合っているわ」


「ありがとう

それより、あんずは何やってんだ?」


「話をするのよ」


「は?」



その時、店の奥から中高年の男性が出てきた



「私がこの店の店長ですが‥」


「店長?
おい、あんず何をするんだ?」


「良介は少し黙っててちょうだい」



私の言葉に押されたのか良介は何も言わなかった