「良介がそれで良いなら私は構わないわ
着替えるからリビングに行っててちょうだい」
「あぁ」
良介は寝室から出ていった
私はクローゼットから出した、
紫のワンピースを着て
その上から灰色の毛糸の首付きセーターを着、
黒いストッキングを履いた
肩掛けの小さいバックに必要な物を入れ
髪はクシで溶かし流したままにした
寝室を出た
「お待たせ」
「又、そんな寒い格好して‥」
「寒くないわよ
車で行くのだもの心配無いわ」
「寒くなったら言えよ」
「えぇ」
「じゃあ行くか」
「えぇ」
私は玄関で紫のパンプスを履き
良介と一緒に出て鍵を掛けエレベーターに乗り込んだ

