憐哀-レンアイ-




「そうなんだ

じゃあ、そんな所で立ってないで中に入ろう」


「ごめんなさい

今から電話するから先に入っててくれる?」


「解った」



真理達は教室に入って扉をしめた








私はリュックの中から黒い携帯を出して電話を掛けた


何回かコール音がして主の声が聞こえた



「(もしもし‥?)」



その声は眠たそうな声だ



「(もしもし?マーク?
あんずだけど良いかしら?)」


「(‥あんず!)」



マークは一気に目が覚めたらしく声が上ずった